本研究では、卵子の発生時期におけるクロマチン状態を明らかにすることを目指した。ATAC-seqは微量サンプルにおいてもオープンクロマチン領域を同定することが可能であるという報告があったことから、ATAC-seq法に着目した。そして本課題では、ATAC-seqのライブラリ作製の最適化を行うことで微量サンプルに対するオープンクロマチン領域の同定法の確立に取り組んだ。サンプル調製の最適化においては、Tn5トランスポザーゼの解離法などの点について検討を行った。本研究で行った条件設定により、微量サンプルに対しても安定した結果を得ることのできる方法を確立できると考えられる。
|