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2016 年度 実績報告書

間質性肺炎発症における肺胞腔内HMGB1の制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16H07050
研究機関九州大学

研究代表者

柳原 豊史  九州大学, 大学病院, 助教 (40778841)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワードHMGB1 / レクチン様ドメイン
研究実績の概要

血管内皮におけるトロンボモジュリンと同様のレクチン様ドメインを持つ分子が、肺胞腔内における肺胞サーファクタントタンパク質であるSP-Aであり、このSP-AがHMGB1による過剰炎症を制御している可能性を考えた。
タグ付きHMGB1とSP-Aの発現プラスミドを作製し、HEK293T細胞に強制発現させ、免疫沈降を用いて会合を確認した。
そこで結合ドメインを決定するため、SP-Aのドメインのうち、レクチン様ドメインを欠失させたSP-A2(CRDdel)変異体と、反対側のコラーゲンドメインを欠失させたSP-A2(COLdel)変異体の作成に成功した。
また、一方で肺の生活習慣病コホートで入手したゲノムを用いて、SP-A2の遺伝子変異をサンガーシークエンス法で確認を開始している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究費獲得後、実際にcDNAからHMGB1やSP-A2の遺伝子のクローニングと、それをベクターに組み込み、293T細胞に強制発現させることに成功した。また、mutagenesis PCR法によって、変異型発現プラスミドも作成に成功している。
更には、胚の生活習慣病コホートで得られたゲノムの解析に必要なprimerの合成と、実際のプロトコールも作成し、シークエンスを読むことに成功している。

今後の研究の推進方策

レクチン様ドメインを欠失させたSP-A2(CRDdel)変異体と、反対側のコラーゲンドメインを欠失させたSP-A2(COLdel)変異体を用いて、HMGB1との結合ドメインを決定する。また、報告されているレクチン様ドメインの変異がHMGB1との結合を低下させるのかも確認する。
コホート研究で得られたゲノムの解析を遂行し、SP-A2の遺伝子変異が認められるかも検討する。

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公開日: 2018-01-16  

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