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2017 年度 実績報告書

肝類洞様血管構造解析による肝細胞癌に対する肝移植後再発機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16H07052
研究機関九州大学

研究代表者

原田 昇  九州大学, 医学研究院, 准教授 (80419580)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワード肝細胞癌 / 類洞様血管構造 / 脈管浸潤 / 無再発生存率
研究実績の概要

肝細胞癌(HCC)切除標本において、一層の類洞様血管構造で囲まれる特殊な血管パターン(vessels that encapsulated tumor clusters; VETC)が存在するHCCサブタイプで脈管浸潤が起こりやすく、術後無再発生存率が不良であった。肝細胞癌に対する肝移植後の検討は未だなされていないため、今回類洞様血管構造をもつ肝細胞癌と臨床病理学的因子、生体肝移植後肝癌再発形式及び予後について検討した。当院におけるHCCに対し生体肝移植を施行した112例を検討した。結果としては①VETC構造は17例(15.2%)にみられた。②VETC(+, 17例)と VETC(-, 95例)では、腫瘍径5cm以上(23.5% vs 7.3%, p<0.05)、分化度(n, 高分化:0 vs 10、中分化:7 vs 60、低分化:10 vs 25 ,p<0.05)、脈管侵襲有り(82.4% vs 33.7%, p<0.01)、術後病期(n, Ⅰ:0 vs 17、Ⅱ:1 vs 25、Ⅲ:8 vs 33、Ⅳa:8 vs 19, p=0.01)であり、VETC(+)では有意に腫瘍径が大きく、低分化で脈管侵襲があり、病期は進行していた。年齢、性別、ウイルス性肝炎の有無、腫瘍マーカーなどに差は認めなかった。③5年無再発生存率、5年全生存率はVETC(+)とVETC(-)ではそれぞれ52.9% vs 85.0%( p<0.001)、70.1% vs 91.3%( p<0.01)と、VETC(+)群で有意に不良であった。VETC構造は17例(15.2%)にみられた。VETC(+, 17例)と VETC(-, 95例)では、VETC(+)では有意に腫瘍径が大きく、低分化で脈管侵襲があり、病期は進行していた。5年無再発生存率、5年全生存率はVETC(+)とVETC(-)ではそれぞれ52.9% vs 85.0%( p<0.001)、70.1% vs 91.3%( p<0.01)と、VETC(+)群で有意に不良であった。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 類洞様血管構造をもつ肝細胞癌と生体肝移植後肝癌再発に関する研究2017

    • 著者名/発表者名
      川崎淳司、原田昇
    • 学会等名
      第72回 日本消化器外科学会総会
  • [備考] 九州大学大学院消化器・総合外科ホームページ

    • URL

      http://www.kyudai2geka.com/index.html

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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