向精神薬によってBPSD(行動・心理症状)の薬物療法を行っている認知症高齢者に対し,訪問看護師が在宅療養生活継続に向けて行っている判断を明らかにすることを目的に,半構成的面接によるインタビュー調査を行った. 12名の訪問看護師を対象とし,分析したところ,【向精神薬やBPSDの影響を考慮したBPSD悪化の予測】,【向精神薬やBPSDに伴う機能低下の見極め】,【介護負担を念頭に置いた家族のBPSDへの対応力の評価】,【BPSD安定・改善に向けた服薬支援および非薬物療法の評価】の4カテゴリが生成された. BPSDを有する認知症高齢者に対し,向精神薬の影響を考慮する重要性が示された.
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