ふたつの星が互いの周りをまわっている双子の星「連星」がどのように形成されているのかを調べるため、究極のミリ波サブミリ波電波望遠鏡ALMAを用いて、「原始星連星」周囲の分子ガスと固体微粒子の円盤「周連星系円盤」の詳細観測を行った。原始星連星L1551 NEの観測では、周連星系円盤が2つの腕状の構造からなり、原始星連星に物質を供給していることがわかった。一方、別の原始星連星L1551 IRS 5の観測では、周連星系円盤の腕状の構造は見られなかった。これは連星の質量比や周連星系円盤の半径によって、周連星系円盤からの物質供給が異なっていることを示している。
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