Cyclophosphamide (CY)投与によりマウス血漿中のacrolein濃度は上昇した。N-acetylcysteineはaldehyde dehydrogenase 1 (ALDH1)活性を上げ、ALDH1活性が高い条件下ではCYは毒性の低いcarboxyethylphosphoramide mustardへと代謝され、マウスの心臓及び肝臓における空胞変性や好酸性化は抑制された。 以上の結果はCY投与後のacrolein濃度と、その産生に関与するALDH1活性がCY心毒性の誘導に大きく関与していることを示唆しており、これらはCY心筋障害を予防する上で重要な標的となり得る。
|