本研究は、活性化マクロファージ(Mφ)に特異的に発現する葉酸レセプターβ(FRβ)に関連した血清可溶性FRβ濃度測定を、PADの重症度診断、合併症有病率の評価や予後予測因子として応用することを目的とし、可溶性FRβ血中濃度測定のPAD重症度診断における臨床的意義の検討を行った。しかし、PAD患者より採取した血清と、PADを有さない対象群から得た血清各々において可溶性FRβを測定したところ、PAD群で高値の傾向を示したものの有意差を得られなかった。これは変動が大きく、また検体数が現時点において予定より少なかったことが影響したと考察している。
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