研究課題/領域番号 |
16H07101
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
野村 愛 首都大学東京, 健康福祉学部, 特任助教 (90775090)
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研究期間 (年度) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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キーワード | 介護福祉士候補者 / 自律学習 / 介護の専門日本語教育 |
研究実績の概要 |
本研究は、経済連携協定(EPA)で来日し、介護福祉士国家試験の合格を目指して、介護施設で3年間、働きながら学習をする外国人介護福祉士候補者(以下、候補者)に対し、自律学習支援の具体的提案を行なうことを目指す。本研究の目的を達成させるため、(1)文献調査、(2)実態調査を踏まえ、(3)実践研究を行う。初年度の半年間は、(1)文献調査、(2)実態調査及び(3)実践研究の準備を行った。 (1)文献調査は、候補者の学習支援に関する公開資料や先行研究の調査に加え、外国人介護人材向けに開発された介護の専門日本語の教材やウェブサイトなど、候補者の自律学習に役立つ学習資源について調査を行った。来年度も引き続き文献調査を行い、リスト化して報告書に記載する予定である。 (2)実態調査、及び(3)実践研究を行なうための準備として、関東や関西で、先駆的に介護福祉士候補者に対する学習支援を行っている受入施設担当者や学習支援者に対し、学習支援の方法や自律学習についてヒアリングを行った。学会や研究会などでも情報収集や意見交換を行い、得られた情報や先行研究を参考に、実態調査のための質問項目を検討した。(3)実践研究の準備では、平成28年度に首都大学東京で行なった候補者対象の「専門日本語コース」を振り返り、介護の専門読解の授業項目について見直しを行なった。これに加え、平成28年度から改定された介護福祉士国家試験の試験科目を確認し、介護の専門家の助言も取り入れ、平成29年度の介護の専門読解の授業計画を立てた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成28年度は、自律学習に関する(1)文献調査、(2)実態調査として、候補者の自律学習に関する①質問紙調査及び②インタビュー調査を計画していた。(1)文献調査については、概ね計画通りに進んでいるが、①質問紙調査及び②インタビュー調査については、ヒアリングを踏まえた質問紙内容の検討に留まり、調査実施までには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は、平成28年度から引き続き、(1)文献調査、(2)実態調査として、候補者の自律学習に関する①質問紙調査及び②インタビュー調査を行なう。これらの結果を踏まえて、(3)実践研究を行う。①質問紙調査及び②インタビュー調査については、調査を行なううえで倫理的に問題がないかを再度確認し、首都大学東京荒川キャンパス研究安全倫理審査の承認を得て実施する。(3)実践研究については、第29回介護福祉士国家試験の過去問題の分析や平成28年度の専門読解の授業で行なったアンケート結果を参考に介護の専門読解の授業内容を見直す。また、授業での取り組みと候補者の自律学習が結び付くような仕組みを検討し、授業を行なう。 上述した調査及び実践研究の結果を踏まえ、候補者に対する具体的な自律学習支援を提案する。本研究の成果は報告書を通して公開することを計画している。
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