本研究の目的は、若年女性を対象に、睡眠の質とメンタルヘルスの状態を主観的、客観的指標を用いて評価し、食物摂取状況との関連を明らかにすることである。結果、本研究対象者の若年女性において、睡眠の質と精神的健康状態に関連は認められなかったが、睡眠の質の低い群はエネルギー摂取量が少ないことに加えエネルギー調整済み栄養素等摂取量が少ないことが明らかとなり、食事の量と質ともに課題があることが明らかとなった。本研究結果より、適切な食事の量ならびに質を維持することは、若年女性における睡眠の質を改善させるための効果的な健康・栄養教育のひとつとして貢献できると示唆された。
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