本研究では、我が国の災害発生時により多くの人々に適切な医療を提供することを可能にする、看護師、看護組織の臨機応変な対応力を引き出す学習ツールの開発をめざした。 東日本大震災、福島原発事故、熊本地震、岩手豪雨、関東・東北豪雨、地下鉄サリン事件の際に主に病院にて災害対応に従事した医師・看護師・保健師へのインタビュー調査のデータをもとに、災害発生から48時間(超急性期)の混乱し高い不確実性のなかでも効果的な対応を引き出すために必要な要因を導き出した。 その知見を活用し、特に、CBRNE災害(生物、化学、放射線、核、爆発物による災害)発生時の臨機応変な対応力を引き出すトレーニング方法が開発された。
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