近年、次世代シークエンサー解析など新たな核酸解析手法の開発により、数百もの環状RNAがヒトで発現し生理的・病態生理的に機能している事が確認されるとともに、その生成機構の一端が報告され、更なる環状RNAの探索と機能解析が癌領域でも注目を集めている。 我々は、びまん性胃がんに特異的に発現する環状RNAを同定するため、癌部・非癌部RNAを抽出し、網羅的解析により環状RNA発現の比較検討を行った。びまん性胃がんでは環状RNAは正常組織と比較し有意に低下しており、癌関連micro RNAのスポンジとして機能している可能性が示唆された。
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