本研究の目的は、家族介護者にとっての在宅看取りの価値やその目的である「意味」を引きだすことを支援する訪問看護師の共通のケア行動指針となる『非がん高齢者の家族介護者への在宅看取りの意味を引きだす訪問看護ガイドライン』を開発することである。訪問看護師7名を対象に、半構成面接法によってデータ収集し質的帰納的研究方法により分析した。その結果、訪問看護師のケア行動は在宅療養開始から看取り後までの間で3期に分類され、【療養者・家族がなぜ在宅療養を選択したのか、その目的を共有する】【療養者にとっての最善の生活と療養場所について、家族と共に考える】等の28のケア行動が明らかになった。
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