Zinc finger型転写因子GATA3は胎生期の様々な臓器・組織に発現し、これらの発生や形態形成に重要な役割を果たしている。今回我々は、胎生期の顎顔面領域におけるGATA3の発現プロファイルを詳細に解析するとともに、GATA3低発現マウスが口蓋形態の異常および腎臓の形成不全を呈し、出生後早期に死亡することを明らかにした。また、酵母人工染色体 (YAC) トランスジェニックマウスの解析から、Gata3遺伝子座の周囲約662kbの領域が、胎生期の鰓弓および尿管原基におけるGATA3の発現に重要な役割を担っていることを明らかにした。
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