カナダの知的障害者の支援組織(CAMR)と、肢体不自由者が主導した障害当事者組織(COPOH)が、障害者の雇用に関する課題に対して、いかなる活動を展開し、連邦/州政府とどのように調整を図ったかを明らかにした。CAMRは、精神遅滞者支援に関する専門性を連邦/州政府に認知してもらうことで助成を得て、いわば連邦/州政府の精神遅滞者政策の右腕として機能していた。COPOHは、障害当事者が一体となり、影響力をもつことができるよう民主的な組織運営を心掛け、連邦政府に障害当事者の視点を得てもらう機会を設けていた。
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