研究課題
研究活動スタート支援
本研究課題では労働市場の標準的なサーチ・マッチング・モデルを用いて、経済厚生最大化の条件が成立しない状況を想定し、その下でどの程度経済厚生が損失しているのかを定量的に分析した。特に賃金交渉力のパラメータに様々な値を仮定して計算を行い、同パラメータ値の広い範囲で損失が比較的軽微であることが明らかになった。さらに標準的な枠組みでの分析を拡張し、雇用に際して固定費用が生じるケースやマッチング関数が規模に関して収穫逓増のケースについても分析を行い、経済厚生への影響がどのように異なるのかを検討した。
マクロ経済学