外有毛細胞が二次的な脱落を示し不可逆的な難聴をきたすコネキシン26(Cx26)欠損モデルマウスとコントロールを使用して、外有毛細胞の脱落のメカニズムについて詳細な病態解明を行った。形態学的特徴を検討するため透過型電子顕微鏡を用いて外有毛細胞の観察を行った。Cx26欠損マウスではコントロールと比較して、外有毛細胞の外側壁周囲のカベオラ構造が増加しており、エンドサイトーシスが亢進している像が認められることが明らかになった。 現在、崩壊前の外有毛細胞に集簇しているカベオリンの有毛細胞内での働きを検討するため、メチルβシクロデキストリンによるカベオリンの除去を行い、有毛細胞の保護作用の検証を進めている。
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