16・17世紀に外国人宣教師が刊行したキリシタン資料の内、ドミニコ会の刊行した文献は、精密さ・規範の一貫性に於いてイエズス会の刊行した文献に劣ると評価されている。しかし、実際はその総体を総合的に把握する研究に乏しく、評価に疑問が残る。そこでドミニコ会文献の資料性の検討とその有効性の検証を行った。欧州の図書館・文書館に所蔵される資料を確認して本文を整定し、電子データ化した。それを用いた研究の成果を、国際会議10th International Conference of Missionary Linguisticsなどでの口頭発表や、『日本近代語研究6』での論文公表という形で公開した。
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