死亡場所の意思決定支援は、患者が希望する場所での死亡の実現に関連する可能性があることが明らかになっている。本研究は、訪問看護師と病棟看護師の支援を比較することを目的とした。 希望する場所で死亡した患者の割合は、病院(37.9%)より在宅(66.7%)の方が高かった。その理由として、①予後理解を促す支援の実施割合(訪問看護師39.8~45.5%>病棟看護師17.0~21.6%)、②臨死期に患者が希望する死亡場所の確認をする割合(訪問看護師26.3%<病棟看護師51.6%)が考えられた。訪問看護師と病棟看護師の死亡場所の意思決定支援について、さらに検討していく必要がある。
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