本研究は,定型発達児・発達障がい児・大学生を対象に,書き困難の原因を分析し,個別の書き困難に対応した支援方法を開発・構築し,その支援効果について学習・行動・神経基盤の評価方法を用いて解明することを目的とした。 その結果,書き困難評価研究では大学生に比べて,発達障がい児群の方が,視写中の視線停留回数と,平均注視時間が長くなったことを明らかにした。また,書き困難に対する介入研究においては,時系列的な刺激提示を観察することを参加者に求めた。その結果,書き困難児が漢字書字を獲得し,さらには文章の視写中の画面注視割合も高くなったことを明らかにした。
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