研究課題/領域番号 |
16H07208
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
白土 厚子 津田塾大学, 学芸学部, 助教 (90782748)
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研究期間 (年度) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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キーワード | 英語 / 第二言語習得 / 初等英語教育 |
研究実績の概要 |
平成28年度は、平成29年度実施予定のプロジェクト重視の英語学習「自分の行きたい国を発表しよう!」の指導案・教材の準備と本プロジェクトを検証するための「聞くことクイズ」「Can-doアンケート」(量的調査)と「読むこと書くことアンケート」(量的・質的調査)のデータ収集と分析の準備を以下のように行った。 まず、指導案とデータ収集準備のための文献研究として、本研究に関連のある最新の実践的研究を書籍やインターネット等で集め研究と分析を行った。次に、「聞くことクイズ」「Can-doアンケート」「読むこと書くことアンケート」実施に向けた最終準備として、同専門領域の研究者(協力者)3名に平成28年度6年生を対象に第1次分析として実施した「聞くことクイズ」「Can-doアンケート」「読むこと書くことアンケート」の妥当性・信頼性の検証を依頼し、これらのクイズとアンケートのデータ分析方法に修正の必要のないことを確認した。さらに、最新の文献研究と平成24年度から蓄積したデータから平成29年に実施予定の「自分の行きたい国を発表しよう!」12回の指導案・教材を作成し、作成した指導案と教材に関して同専門領域の研究者や英語教育実践者(協力者)計11名とそれぞれ協議を重ね、様々な視点からアドバイスを得た。特に、第1次分析時と同じトピックのプロジェクトに平成29年度新たに加えた「読む」「書く」の学習については、次期学習指導要領に鑑みて音声で十分慣れしたトピック関連語句を「読む」「書く」の対象とするよう修正を加え、平成29年度実施のプロジェクト重視の英語学習「自分の行きたい国を発表しよう!」に向けた最終準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度実施のプロジェクト重視の英語学習「自分の行きたい国を発表しよう!」の指導案と教材に関して、同専門領域の研究者や英語教育実践者(協力者)からアドバイスを得て修正を加えることができた。また、平成28年度に第1次分析として実施した「聞くことクイズ」「Can-doアンケート」「読むこと書くことアンケート」の妥当性と信頼性の検証が終わり、データ分析の準備が整ったことから、28年度予定していた研究実施計画はおおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
まず、平成29年度1学期に6年生を対象にプロジェクト重視の英語学習「自分の行きたい国を発表しよう!」12回の授業を担任教員とTeam Teachingで実施する。その間、本プロジェクト重視の英語学習を検証するためにプロジェクトの事前事後に、(1) 「聞くことクイズ」、(2) 「Can-doアンケート」、(3) 「読むこと書くことアンケート」を実施し、そのデータを量的・質的に分析する。また、研究代表者とTeam Teachingを行う担任教員にも(4) 「自由記述アンケート」を実施し、そのデータを質的に分析し(1)から(3)の補完的資料とする。得られた結果を基にして、プロジェクト重視の英語学習が児童の読み書こうとする意欲・態度を含めた4技能にどのような影響を与えるかを考察し、得られた結果を取りまとめ、プロジェクト重視の英語学習が児童のコミュニケーション能力の基礎育成に与える効果について学会発表を行う。
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