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2016 年度 実績報告書

ディシジョンエイドを活用した意思決定支援のエビデンスを系統的に学ぶプログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 16H07221
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

大坂 和可子  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70322344)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワードディシジョンエイド / 意思決定支援 / エビデンス / 学習 / プログラム開発
研究実績の概要

本研究は、多くの患者が治療を受ける急性期病院の医療の特徴を踏まえ、ディシジョンエイドを活用した意思決定支援のエビデンスを系統的に学べる学習プログラムを開発することを目的としている。
今年度は、1)文献検討によりディシジョンエイドを活用した意思決定支援のエビデンスに関する学習プログラム試案を作成した。当初の計画では、最新のディシジョンエイドが示された2014年公開のシステマティックレビューを用いて教育プログラムの教材を作成する予定であったが、2017年春に最新のシステマティックレビューが公開されたため、内容を確認し教材試案を作成した。確実なエビデンスが示された<患者の知識の向上>、<十分な知識が持てないという感覚の減少(意思決定の葛藤に関連する)>、<個人の価値観に迷いがあるという感覚の減少(意思決定の葛藤に関連する)>を中心に教材を作成した。確実なエビデンスの背景には、ディシジョンエイドの質を見る国際基準の開発、ディシジョンエイドの系統的な開発方法の確立が大きく影響している。そのため、どのようなディシジョンエイドが質の高いものなのか、どのようにディシジョンエイドを開発するのかについて、最新論文内容を合わせて紹介することとした。その他、患者の不安を増強するなどの害がないこと、提供のタイミング、コンサルテーションの時間の変化などを含め、実践でのディシジョンエイド活用をイメージしやすい構成とした。
また、提供方法は教材に基づく自己学習を基本とし、内容を確認する講義と実際にどのように臨床で活用ができるかディスカッションする時間を含むこととした。講義及びディスカッションの時間は、忙しい臨床現場のスタッフでも参加しやすいよう2時間程度とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の計画では学習プログラム試案の作成と修正まで行う予定であったが、最新のディシジョンエイドのシステマティックレビューが公開されたため、その内容確認の時間も必要となった。内容を確認後、作成中であった学習プログラム試案に新しい情報に更新する時間も必要となり、試案作成までの実施となった。

今後の研究の推進方策

医療者数名より、学習プログラム試案についての意見をなるべく早い段階で得て修正を行うこととする。また修正と同時進行で、学習プログラムの提供とその評価の計画の具体的な進め方について検討し、遅れを取り戻すこととする。また、研究協力施設の選定と施設の研究協力者との連携を取り、スムーズに研究を進められるよう努める。

備考

研究者が開発したディシジョンエイドの内容と共に、ディシジョンエイドとは何か等について、市民向けに分かりやすく公開した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of a decision aid with patient narratives in reducing decisional conflict in choice for surgery among early-stage breast cancer: A three-arm randomized controlled trial.2017

    • 著者名/発表者名
      Osaka W, Nakayama K.
    • 雑誌名

      Patient Education and Counseling

      巻: 100(3) ページ: 550-562

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.pec.2016.09.011

    • 査読あり
  • [備考] 「健康を決める力」5.患者中心の意思決定支援

    • URL

      http://www.healthliteracy.jp/

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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