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2017 年度 実績報告書

「見守る」 しつけと児童期の子どもの他者理解,感情制御の発達

研究課題

研究課題/領域番号 16H07222
研究機関小田原短期大学

研究代表者

風間 みどり  小田原短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (40780812)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワード子どもの感情制御 / 子どもの問題行動 / 子どもの気質 / 子どもの他者理解 / コルチゾール反応 / 親のしつけ方略
研究実績の概要

本研究は、子どもの他者理解、感情制御の発達について、「見守る」などの親のしつけ方略、子どもの気質や認知能力などの心理的要因、ストレスを示すコルチゾール反応との関連から、縦断的に検討することを目的とした。平成29年度の研究では、これまでに収集したデータと合わせて、子どもとその養育者27組を対象に、先行研究である幼児期(4歳4か月)、児童期前期(8歳5か月)、本研究の児童期後期(11歳7か月)の3時点について感情制御の発達を検討した。コンピュータゲームに負けるチャレンジ課題を4歳時点(先行研究)と11歳時点に実施した際のコルチゾール分泌増加量と実際の行動の変化を分析したところ、4歳時点で示された「コルチゾール反応があり、泣いたり立ち上がってその場から逃げ出しなどの行動」は、11歳時点では、コルチゾール反応は示されず、足をぶらぶらさせる様子はあったものの、泣いたり立ち上がる行動は見られなくなった。11歳では、「椅子に座る」という指示を守ることができ、感情制御は発達してきたと考えられる。第2に、4歳、8歳、11歳時点の気質を縦断的に検討をしたところ、年齢が高くなるほど注意の焦点化が高く、怒り・フラストレーションは低くなることが示され、感情制御の発達を促進する要因になっている可能性が示唆された。第3に、11歳時点での子どもの問題行動と関連する要因については、4歳時点での対人的チャレンジ課題におけるコルチゾール分泌増加量が多いほど、11歳時点の攻撃行動の得点が高く、内在化問題行動の得点も高いことが示された。さらに4歳のときの養育者のネガティブなしつけが高いほど、11歳時点の攻撃行動の得点が高い傾向が示された。今後は、子どもの感情制御の発達について、各年齢時点における親のしつけ方略、子どもの気質、コルチゾール反応、問題行動に加え、他者理解や実行機能などの認知能力から総合的に検討していく。

現在までの達成度 (段落)

平成29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 子どもの感情制御の発達:幼児期から児童期までの縦断研究2019

    • 著者名/発表者名
      風間みどり・平林秀美・井澤修平・唐澤真弓
    • 学会等名
      日本発達心理学会第30回大会
  • [学会発表] 幼児期の子どもの外在化問題行動・内在化問題行動の予測因:日本・中国・アメリカの子どもについて文化比較研究2018

    • 著者名/発表者名
      風間みどり・平林秀美・唐澤真弓・Tardif, Twila・Olson, Sheryl・Wang Li
    • 学会等名
      日本発達心理学会第29回大会
  • [学会発表] 子どもの問題行動と関連する要因:幼児期から児童期後期までの縦断研究からの検討2018

    • 著者名/発表者名
      風間みどり・平林秀美・唐澤真弓
    • 学会等名
      日本心理学会第82回大会

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公開日: 2019-12-27  

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