オートファジーはオルガネラを含む細胞質成分を液胞に送り込み分解する現象であり、液胞内分解機構の中心的な役割を担っている。申請者はこれまでに、オートフジーが破綻すると暗条件下で老化が促進することを見出したが、その具体的な原因は分子レベルで明らかとなっていなかった。 本研究課題ではその理由を明らかにすべく、暗条件下で促進する老化表現型が抑制されるようなatg変異体サプレッサーを単離・同定し、その原因遺伝子を特定した。また、植物オートファジーの生理的役割の解明、さらには、暗処理誘導型老化過程の分子機構の解明に向けた研究基盤の確立を試みた。
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