カンボジアでは、妊産婦死亡率をさらに下げるためには、教育期間も長く資格レベルの高い助産師が農村部も含めた全ての保健センターに定着することが重要である。本研究は、定着に対して何が重要な影響要因かを、農村部の助産師と、保健センター長、同センターで出産した女性などにインタビュー等を行い、探った。配置により助産師が独身者の場合は親元から、既婚者の場合は夫から離れて住むことになった場合は、ジェンダー規範に反しているために異動(定着の終了)につながっていた。配置先での住居探しもジェンダー規範の制約を受けた。給与や職場の物理的な環境、上司の技術指導等も影響する中、これら2つの要因は最大の影響要因であった。
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