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2016 年度 実績報告書

日本におけるフリースクール創設期の社会史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H07370
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

田中 佑弥  武庫川女子大学, 教育研究所, 助手 (70779230)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワードフリースクール / 親の会 / 不登校 / 登校拒否
研究実績の概要

日本における「フリースクール」の普及過程について、単著論文「日本における「フリースクール」概念に関する考察:意訳としての「フリースクール」とその濫用」(『臨床教育学論集』8号)において考察した。
現在のフリースクールの制度化を念頭におきながら、「フリースクール」概念がきわめて曖昧であることが今日につながる問題点であることを指摘した。

日本のフリースクール創設期においては、「親の会」(不登校生の保護者の自助グループ)が大きな役割を果たした。日本においては不登校の子どもたちが通う場としてフリースクールが広がってきたからである。「親の会」が母体となっているフリースクールも多い。
「親の会」についての理解を深めるために、1991年に発足した「学校に行かない子と親の会(大阪)」の協力を得て、資料集『「学校に行かない子と親の会(大阪)」の25年』を作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

単著論文、資料集等として研究成果をまとめることができた。

今後の研究の推進方策

2016年度に購入した教育雑誌『ひと』(太郎次郎社)の分析を進め、日本におけるフリースクール創設期に、教育に対するどのような問題意識があったかを検討する。
また、日本のフリースクールに影響を与えたパット・モンゴメリーが代表を務めたAERO(Alternative Education Resource Organization)の年次大会(ニューヨーク・ロングアイランド大学、2017年8月)に参加し、フリースクールの国際的な広がりを調査する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本における「フリースクール」概念に関する考察:意訳としての「フリースクール」とその濫用2016

    • 著者名/発表者名
      田中佑弥
    • 雑誌名

      臨床教育学論集

      巻: 8 ページ: 23-39

    • 査読あり
  • [図書] 「学校に行かない子と親の会(大阪)」の25年2016

    • 著者名/発表者名
      田中佑弥[編]
    • 総ページ数
      294
    • 出版者
      武庫川女子大学教育研究所

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公開日: 2018-01-16  

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