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2016 年度 実績報告書

急性疾患をもつ小児の親の不確かさに対応した効果的なスマートデバイスアプリの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16H07372
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

植木 慎悟  武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (10779218)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワード不確かさ
研究実績の概要

急性疾患にて小児科外来を受診して帰宅する小児の親597名に質問紙を配布し、回答の得られた171名を分析した。研究目的は①我々が以前開発した急性疾患の小児の親の不確かさ尺度(PUCAS)の構成概念妥当性、②不確かさ理論上の先行要因との関連性、③不要不急な救急車を利用する親をスクリーニングするためのPUCASの基準、④外来受診時に調べた情報の内容について検討することとした。PUCASの構成概念妥当性を共分散構造分析で求めたところ、基準を満たす適合度を示しており(GFI = 0.788、AGFI = 0.741、NFI = 0.787、TLI = 0.852、CFI = 0.869、RMSEA = 0.085)、妥当性が認められた。PUCASの先行要因として有意であった項目は、小児の年齢(β= -1.43)、CCHL(β= 0.26)、SILS(β= 0.21)であった。ROC曲線によるPUCASのカットオフ値は59(YI=0.22、AUC=0.59)であった。カットオフ値の感度・特異度はそれぞれ0.92・0.30であった。このカットオフ値をもとに、PUCAS値59以上を1とした名義尺度に変換した上でロジスティック回帰分析を行った結果、PUCAS値59以上は救急利用に有意に影響を与えていた(β=1.411、p=0.013、 OR=4.10、NagelkerkeのR2=0.124)。その交絡因子として有意な影響を与えていたのはSILSであった(β=0.412、p=0.026)。調べた情報の内容としては、「病院に行く判断」、「利用可能な病院の検索」、「症状と疾患名の詳細」、「診断・治療の詳細」、「薬の作用・副作用」、「症状へのケアについて」、「病気の原因」、「一般的な症状かどうか」であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画していたとおりに調査が進んでおり、結果を示すことができている。

今後の研究の推進方策

本調査結果を元に、スマートデバイスアプリの開発に取り組む。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 救急車要請の判断に影響を与える親の不確かさ尺度の基準2018

    • 著者名/発表者名
      植木慎悟、北尾美香、藤田優一、藤原千惠子、大橋一友
    • 学会等名
      第31回日本看護研究学会近畿・北陸地方会学術集会
  • [学会発表] 急性疾患をもつ小児の親の不確かさ尺度の構成概念妥当性および関連要因の検討2017

    • 著者名/発表者名
      植木慎悟、北尾美香、藤田優一、藤原千惠子、大橋一友
    • 学会等名
      第37回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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