昨年度実施した調査結果について、日本看護科学学会学術集会および看護研究学会近畿・北陸地方会にて発表を行った。また、その調査結果を元にしたスマートデバイスアプリを開発し、そのコンテンツの妥当性について検討した。 スマートデバイス対応のアプリケーションの開発にあたり、小児科専門医より内容の方向性に関するスーパーバイズをもらい、参考文献をもとに内容の草案を作成した。その草案を連携研究者である小児看護学の教員より内容の妥当性について意見を求めた。 この手順において、①普段の観察:すぐ受診すべき子どもの症状を観察する視点、②受診時のチェック項目:受診時の問診事項、③症状別の看護方法:発熱・下痢・嘔吐・咳嗽に対する各症状別の看護方法、④食事について:病気時の食事の基本や献立例、⑤お薬について:内服の工夫や内服を嫌がる子への対処についてを掲載することに決定した。 実際の状況が分かりやすいよう、乳児と母親のモデルを起用し、プロのカメラマンに撮影を依頼して場面撮影を行った。また、視覚的に見やすいようデザインの作成と、だれもが利用可能なよう、スマートデバイスに対応したwebアプリケーションの形で開発してもらうよう業者委託した。 開発後、府内の「子ども」「こども」「小児」のつくクリニック255施設に当webアプリケーションを作成したことを郵送にて広報し、内容妥当性についての意見を仰いだ結果、23施設の院長からの回答を得、賛同を得ることができた。
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