様々な希土類元素(Ln)の錯体からナノ結晶を合成し、XRDとTEMにより構造を評価した。その結果、形成したナノ結晶は希土類フッ化物であることがわかり、それらの光物性の評価を行った。特にEu原料から作製したナノ結晶は、溶媒を変えることで二価と三価の価数制御に成功し、三価Euに特徴的な赤色の発光と二価Euに特徴的な磁気光学特性を発現した。さらに光照射による光触媒活性の評価を行った。評価はクマリンの濃度変化と、OHラジカルとの反応で生成する7-ヒドロキシクマリンの生成量をHPLCで定量することで行い、その結果、複数の希土類の混合による活性の向上を明らかにした。
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