本研究は、呼吸困難のある肺がん患者の呼吸症状、対処行動のQOLとの関連について明らかにすることを目的に、がん診療連携拠点病院に外来通院するⅢ、Ⅳ期の進行肺がん患者に質問紙調査を行った。回収数125人、回収率82.2%。有効回答116人とし有効回答率は76.3%であった。性別は男性82人、女性34人であった。総合的呼吸困難は37.9%に認められた。呼吸困難のある人は呼吸困難が出現・増強しないような行動や体動、環境調整などの対処行動をとっており、呼吸困難がある人はないと答えた人よりもQOLが低かった(有意差あり)。
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