現在分詞による名詞後位修飾構造の研究では、完全関係節の主要部名詞繰り上げ分析を縮約関係節に適用した。中英語の縮約関係節の主要部名詞と限定詞の構造を調査し、数量詞allが限定詞theに先行する構造に基づき、縮約関係節の先行詞は14世紀に限定詞システムを確立しD構造を持ったと主張した。これにより縮約関係節が主要部名詞繰り上げ分析と矛盾することなく説明されることを示した。 現在分詞による名詞前位修飾構造の研究では、接辞-ingの機能に焦点を当てつつ形容詞として振る舞う現在分詞が形成される仕組みを提案した。また経験者目的語をとる動詞の現在分詞による名詞前位修飾構造の史的発達を調査した。
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