H29年度では理論的な貢献である近似最近傍探索問題(ベクトル集合に対してクエリベクトルが与えられたときに似ているベクトルを探す)について行った理論的な提案がマルチメディア分野のトップジャーナルであるIEEE Trans. Multimediaに採録された。また、それに関連して、探索の理論的な背景である直積量子化という手法について、サーベイ論文を発表した。これは直積量子化の提案者であるHerve Jegou博士(Facebook AI Research)との共著の論文であり、国際的な共同研究を行うことが出来た。応用面として、当初の想定からやや外れたが、スケッチ検索の応用として「古典籍」に対するスケッチ検索手法を発表した。この内容は国文学研究資料館との共同研究とであり、人文学方面の研究者から歓迎されることとなった。この内容について国内学会および国際ワークショップにて論文発表を行った。
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