スピン流体発電現象は流体運動からスピン角運動量の流れ、スピン流を生成する現象である。本現象は運動流体中の局所回転、渦度を利用し、回転角運動量と電子スピンの直接相互作用(スピン-回転相互作用)により、力学的にスピン流を生成する。本研究課題では、マイクロ・ナノスケールに適用できる層流域において本現象を実証し、従来の乱流域での結果と比較することで本現象のうちスピン-回転相互作用に由来する特性を明確にした。本成果は、スピン流体発電現象をスピン流物理が強く発現する微視スケールへと展開し、スピン流による角運動量変換物理に本現象を組み込む足掛かりとなる。
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