小胞体ストレス応答と呼ばれる細胞内のタンパク質管理機構を理解するため、この応答の活性化を蛍光観察で判別できるシロイヌナズナを作製し、植物においてこれまで困難であった関連する変異体の探索を実現させた。変異体集団の中から蛍光パターンに異常のある個体を探し、野生株がストレスを感じない条件でストレス応答が活性化してしまう変異体や、ストレス応答の抑制が効きにくい変異体の分離に成功した。得られた変異体の特徴づけと原因遺伝子探索をさらに進め、未知の機構を解明することで、植物にタンパク質を効率的に生産させる技術等の開発に繋がる。
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