研究課題
研究活動スタート支援
光伝導スイッチを利用した電界集中型加速方式という、新しい加速方式の電子銃を提案した。この加速方式では、光伝導スイッチを多数用いた多段の電圧重畳により高電圧を発生し、電子ビームの加速に利用する。本加速器に必要な光伝導スイッチとしては、ガリウムヒ素(GaAs)基板上に半導体製造プロセスを用いて電極を形成した。そして、暗電流抵抗やオン抵抗など、電気特性を評価した。
加速器科学
提案した加速技術は、これまで広く利用されてきた高周波加速と比較して、非常に小型の装置で高エネルギーの電子ビームを生成できる可能性がある。また、電圧重畳するパルス電圧の時間遅延を制御することで、任意の加速電圧波形を発生可能である。これらの技術を用いることで医療用加速器や非破壊検査装置の小型化や、多種多様な荷電粒子を用いた顕微技術の高度化など様々な技術の発展に貢献できる。