研究課題
顎骨骨髄炎を制御するために高い抗菌活性を有する銀ナノ粒子に着目し、銀イオン含有ガラス粉末、還元剤としてグルコースの混合液をオートクレーブすることで、銀イオン含有ガラス界面からの銀イオンの拡散及び還元により均一な粒子径(約5±2 nm)を有する銀ナノ粒子を効率的に合成する方法を開発した。本研究課題では銀ナノ粒子とキトサン等の担体との複合化により生体親和性と骨伝導能に優れた安定したハイブリッド生体材料を創製し、最適な銀ナノ粒子吸着量を明らかにするとともに、in vitroで抗菌活性と細胞毒性を検討する。また顎骨骨髄炎小動物モデルを作製し、組織学的評価を行い、口腔外科領域の新たな抗菌性ハイブリッド生体材料の開発に繋げる。29年度は多孔性キトサン、β-TCP、アテロコラーゲンが銀ナノ粒子を吸着し、銀ナノ粒子/担体ハイブリッド生体材料となりうる点と銀ナノ粒子の吸着濃度別に各々の抗菌活性をin vitroで確認した。今後、顎骨骨髄炎を惹起させるための口腔内常在菌の培養手法を確立したうえで顎骨骨髄炎小動物モデルの作製に取り組み、銀ナノ粒子/担体ハイブリッド生体材料の有効性を確認する。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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