すばる望遠鏡などを利用して、惑星形成領域における赤外円および直線偏光観測を行うことを目指した。1年目は南アフリカにある近赤外線望遠鏡 IRSF を用いて星・惑星形成領域の円偏光サーベイ観測や直線偏光観測を行い、その結果を欧文査読論文として2編、2年目も引き続き3編出版した。これらの研究は、今後、円盤スケールでの円偏光と生命のホモキラリティーの議論を行うことにつながるものである。さらに、すばる望遠鏡において高解像度赤外円偏光の観測を行うための偏光器のアップグレードを完了し、試験を行った。今後の星惑星形成、円盤およびアストロバイオロジーの研究に新展開をもたらすものと期待される。
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