IODP第370次航海にて採集された南海トラフ海底下200-1200mの海底堆積物のバイオマスは極めて少なく、従来の手法ではウイルスを発見できなかった。そこで新たな手法を開発したところ100倍以上のウイルスが検出された。これは従来考えられていたよりはるかに多くのウイルスが海底堆積物に存在することを示している。よりバイオマスの多いサンプルとして襟裳岬沖の海底下堆積物を入手し、TEM分析およびウイルスDNA抽出を実施中である。また下北半島沖の海底堆積物を種としたメタン生成バイオリアクター内で培養されたウイルスから、DNAの抽出及び配列決定に成功した。バイオインフォマティクス分析が進行中である。
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