血管新生は、既存の血管から血管枝が出芽し、新たな血管を構築するプロセスである。本研究課題では、血管新生過程の内皮細胞の移動がどのようにして制御されているのか検討するために、培養細胞およびゼブラフィッシュを用いて蛍光生体イメージング技術により解析を行なった。その結果、先導端に位置する内皮細胞においてVascular endothelial growth factor receptor2 (VEGFR2)がゴルジ装置からモータータンパク質KIF13Bを介して前方に輸送されていることが示唆された。また、内皮細胞の移動には隣り合う細胞同士の接着が重要であることが示唆された。
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