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2018 年度 実績報告書

1,4-ナフトキノン二量体天然物の全合成研究と活性機能評価

研究課題

研究課題/領域番号 16J00542
研究機関東京理科大学

研究代表者

加茂 翔伍  東京理科大学, 理工学部応用生物科学科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2016-04-22 – 2019-03-31
キーワード抗菌活性 / 細胞毒性 / 生合成 / 天然物化学 / 合成化学
研究実績の概要

1年度目および2年度目に合成を達成したJuglorubinとその誘導体2種、Juglorescein、1'-O-Methyljuglocombin B dimethyl ester、Juglomycin CおよびDの計7種について抗菌活性およびがん細胞に対する細胞毒性を評価した。またJuglorubinの生合成について合成化学的検証を行った。
まずグラム陽性菌である枯草菌とグラム陰性菌である大腸菌に対して抗菌活性を評価したところ、1'-O-Methyljuglocombin B dimethyl esterとJuglomycin Cが枯草菌に対して強い抗菌活性を示すことを見出した。一方、大腸菌に対してはいずれの化合物も抗菌活性を示さなかった。
また1'-O-Methyljuglocombin B dimethyl esterとJuglomycin Cはがん細胞(ヒト結腸腺がん由来HCT116細胞およびヒト前骨髄性白血病細胞株HL-60)に対して強い細胞毒性を示した。興味深いことに、Juglomycin Cはがん細胞に対して強い毒性を示したのに対し、正常細胞(正常ヒト線維芽細胞MRC-5)に対する細胞毒性は弱いことが分かった。つまりJuglomycin Cはがん細胞選択的に毒性を示す可能性が示唆された。
さらにJuglorubinの生合成を化学的に検証した。昨年度の研究でJuglorubinが非酵素的に生合成される可能性を示していた。今回、全合成研究で鍵反応となったJuglomycin C誘導体の二量化反応で副生成物として生じるジアステレオマーの構造を絶対立体配置を含めて明らかにした。さらにこのジアステレオマーからJuglorubinの合成を達成し、前駆体の立体化学に関わらずJuglorubin骨格が構築できることを確認した。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Biological and Synthetic Studies on Juglorubin and Related Naphthoquinone Dimers2018

    • 著者名/発表者名
      Shogo Kamo, Kouji Kuramochi、Kazunori Tsubaki
    • 学会等名
      The 14th International Kyoto Conference on New Aspects of Organic Chemistry
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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