• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

複数の資産に同時発生するバブルと失業に関する理論研究

研究課題

研究課題/領域番号 16J04950
研究機関神戸大学

研究代表者

任 龍フン  神戸大学, 経済学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2016-04-22 – 2018-03-31
キーワードバブル / 失業
研究実績の概要

研究2年目の目標は、研究1年目に作成した理論モデルを用いて、バブルの発生条件、バブルの発生と崩壊が経済成長率、失業率に与える影響を分析し、それらの失業に適切な経済政策を分析することであった。特に理論モデルを用いた分析は、動学方程式の数が多く解析的な解を得ることが難しい状況を踏まえ、数値計算によるシミュレーションの準備も並行して行った。またこの数値計算によるシミュレーションを応用して、これまでに自身が行って来たバブルと失業の研究にも応用して様々な拡張した研究もを行った。
初年度に構築した貨幣と株の二つの資産に同時に発生する理論モデルをより発展させ、バブルと失業の関係を研究目的に従い、分析した。初年度の研究“Asset Bubbles Labor market Frictions, and R&D-based Growth”での失業の動学的関係を考慮した理論モデルの構築方法を用いることによって、初年度に構築した理論モデルでは分析することのできなかった動学系路上での均衡の分析が可能となった。この理論モデルを用いて、バブルの発生条件や、バブルの発生と崩壊が経済成長や失業に与える影響について明らかにした。特に失業が明示的に存在する理論モデルにおいても、貨幣と株の二つの資産にバブルが同時に発生するには、貨幣バブルを毎期ごとに追加で供給する主体の存在が重要であることを明らかにした。また利子率が失業の影響を受けるため、貨幣・株バブルの総量は共に労働市場の環境にも依存していることを明らかにした。またバブルが崩壊した際に、失業手当や、R&Dへの経済政策を行うことによって、バブルの崩壊した際に発生する失業への影響を和らげることができることを示した。上記の研究結果は海外の学術誌への投稿に向けて現在執筆中である。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Asset Bubbles, Unemployment, and Financial Market Frictions2018

    • 著者名/発表者名
      任龍フン・國枝卓真・柴田章久・橋本賢一
    • 学会等名
      日本経済学会
  • [学会発表] Asset Bubbles, Unemployment, and Financial Market Frictions2017

    • 著者名/発表者名
      任龍フン・國枝卓真・柴田章久・橋本賢一
    • 学会等名
      2017年度の理論・計量経済学セミナー

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi