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2018 年度 実績報告書

日本の政治領域における性的マイノリティの包摂と排除のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 16J08328
研究機関東京大学

研究代表者

福永 玄弥  東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2016-04-22 – 2019-03-31
キーワードジェンダー / セクシュアリティ / フェミニズム / クィア理論 / 東アジア / 台湾 / LGBT
研究実績の概要

今年度の研究実施状況は次の2点に分けることができる。第一に、4月1日より8月20日まで台湾に滞在し、前年度に引き続き、性的マイノリティの制度への包摂という点において日本よりも先行ポジションにある台湾の事例を調査し、その研究成果を論文や学会で発表した。第二に、日本の事例について調査を実施し、学会発表を行った。今年度の補助金はこれらの研究を遂行するために使用し、主にフィールド調査(旅費)や関連図書の購入費に当てた。なお、台湾の滞在にあたっては貴会若手研究者海外挑戦プログラムの支援を受けた。具体的な研究実施状況およびその成果は以下のとおりである。
1. 日本と台湾における性的マイノリティの社会運動が、東京と台北のプライド・パレードをプラットフォームとして近年、連帯関係を形成してきたことを指摘し、その政治的背景を批判的に考察した。その成果は台湾、韓国、香港における学会ならびに東京で開催された公開シンポジウムで口頭報告として発表した。また、同成果を国際学会誌に論文として投稿しており、掲載の可否について連絡を待っているところである。
2. 日本の事例として、2014年に成立した「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」を取り上げ、同性パートナーシップが制度化されるに至った政治的背景を調査した。現在も調査は継続して進めているが、その成果の一部は学会で発表した。
3. 2018年に米国で始まり、その後、日本や台湾、韓国、中国でも急速に広がった#MeTooムーブメントをフェミニズム運動のグローバル化として位置づけ、それが日本や台湾ではモダニティと関連づけて表象されていることを批判的に検討した。その成果は香港の学会誌に中国語で投稿した。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] #MeToo終將席捲日本?:性/別政治與時間性的問題2018

    • 著者名/発表者名
      福永玄弥
    • 雑誌名

      人間思想

      巻: 18 ページ: 75-85

  • [学会発表] he Bedfellows of Post-Imperialism and Homonationalism: ‘Solidarity’ between Japan and Taiwan’s LGBT Movements.2019

    • 著者名/発表者名
      Fukunaga Genya
    • 学会等名
      Conference on Gender, Sexuality and Justice
    • 国際学会
  • [学会発表] Neoliberalism, Diversity, Global City: The Inclusion of Sexual Citizenship and Exclusion of the Others2018

    • 著者名/発表者名
      Fukunaga Genya
    • 学会等名
      Japan-Latin America Academic Conference
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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