本年度は,ブレイン・コンピュータ・インタフェースの基礎研究に関して,これまでの同期型から非同期型への拡張について,昨年度に引き続き取り組んできた.具体的には,脳波からあるメッセージをデコーディングするにあたり,従来の同期型では外部から同期信号をユーザに定時する必要があった.この非同期型では,同期信号を必要としないことが最大の特色であり,昨年来研究してきた結果は,IEEE Transactions on Biomedical Engineering誌に掲載された.また,この結果をベースとして,博士論文を執筆した.
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