研究実績の概要 |
網膜静脈閉塞症 (retinal vein occlusion; RVO) を模しており、薬効評価に適切な動物モデルは存在しておらず、病態の解明と治療薬の探索が望まれている。当研究室において黒マウスを用いたRVOモデルを作製したが (Scientific Reports, 7, 43509, 2017)、詳細な病態解明や治療薬の探索には霊長類RVOモデルが必須である。 当初はコモンマーモセット (小型サル) を使用予定であったが、カニクイザルに変更した。 カニクイザルの眼底静脈にレーザー照射を行ない、静脈を閉塞するのに十分な照射条件を検討した。また、閉塞1日後に血管漏出や黄斑浮腫が起きており、臨床と同じ病態であることを確認した。その後経時的に、眼底と光干渉断層像による網膜断面を撮影し、これらの所見がどのように変化していくかを現在評価している。
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