現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度、抑制性GABA及びグリシンシナプス形成過程について形態学的手法を用いた研究を精力的に行った。その結果、脊髄におけるGABA作動性神経が初めに形成され、その後グリシン作動性神経が共存し、運動情報の出力を司る前角では、GABA作動性神経からグリシン作動性神経へ優位となる神経終末の変化があることがわかった。上記の研究成果は、論文としてNeuroscience誌(Sunagawa M, Shimizu-Okabe C, Kim J, Kobayashi S, Kosaka Y, Yanagawa Y, Matsushita M, Okabe A, Takayama C.:Distinct development of the glycinergic terminals in the ventral and dorsal horns of the mouse cervical spinal cord. Neuroscience. 2017 Feb 20;343:459-471)に受理された。このことから、研究進捗状況はおおむね順調であると判断した。
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