研究課題
本研究では,2006~2010年に東北大学を含む東北地区24基幹病院において登録された10,219名の慢性心不全及びその高リスク患者を対象としたコホート(CHART-2研究)のデータを用い、ネットワーク解析を用いた疾患イベントのリスク要因探索を行った。CHART-2研究では、各種死因による死亡や心不全による入院などのイベント情報の他、各種検査項目などの各年次のデータの収拾も継続中であり、本研究中に登録時から3年次までのデータを確定し経時データを用いた解析も開始した。本研究の成果として、1)脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)とN末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)の変換公式の開発、2)左室駆出率の保たれた心不全患者の簡便な予後予測スコアの開発、3)心不全患者の予後に対するセルフケアと性差の関係の解明、4)慢性心不全患者における左室駆出率と性差の関係の解明、等を行った。また、昨年度から開始した経時データを関数データとして解析し,関数主成分分析を用いたデータの層別化と心不全患者の予後リスク層別化の研究については、理論的なモデル開発をほぼ終了し,現在シミュレーションのためのプログラム開発と、CHART-2研究登録患者を対象とした臨床応用について検討中である。本研究の成果は,査読付き研究論文(本研究関連6件、その他10件)、国際学会(本研究関連14件、その他6件)、国内学会多数により報告した。また、CHART-2研究の研究主体である東北心不全協議会の第30,31回総会を開催し,研究の進捗を報告した。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 16件、 オープンアクセス 16件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 20件)
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