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2017 年度 実施状況報告書

行動推定と内面状態を用いた来街者の行動履歴高度化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K00134
研究機関富山県立大学

研究代表者

岩本 健嗣  富山県立大学, 工学部, 准教授 (40553136)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード行動推定 / 行動変容
研究実績の概要

2年目は、1年目に作成した来街者の情報を収集するツールから得られたデータで、訪問ログデータとその前の情報閲覧との関係性を分析した。また、1年目に作成した来街者の情報を収集するツール(スマートフォン用アプリケーション)のコンテンツの充実を行い、被験者(ダウンロード数)は7000を超えており、順調にデータ収集を行っている。今年度の成果として、観光地に関する情報閲覧の影響力は、その閲覧した場所によって異なることを明らかにした。たとえば、ある地点で観光地Aの情報を見ても訴求力は高くないが、別の地点で観光地Aの情報を見るとその場所に実際に訪れる可能性が高くなるなど、閲覧場所による特徴があることを明らかにした。この結果を国際会議で発表した。この結果を用いて場所による情報の影響力を定量化し、本ツール上で行っている訪問先の推薦ロジックに反映し、実際の行動と比較することで、行動変容を起こすことが可能かを今後検証可能となった。
一方で、内面状態ついては、まず、スマートフォンでの情報閲覧時の内面状態をタッチ操作ログから収集する研究を行い、結果を論文としてまとめた。また、心拍や瞬目と内面状態の関係を引き続き調査しているが、ワーキングメモリの負荷を測定するといった基礎研究にとどまっている。理由として、来街者の内面状態を収集する実験環境を十分に整えることができなかったことが挙げられる。しかし、この後に述べるように、商業施設において内面状態と満足度や購買行動の関係を収集する実験を行う計画が立ったため、こちらで研究を進捗する。その後、観光地の推薦ロジックとそれに対する満足度や反応を内面状態から推定する実験を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記の通り、概ね順調に進展しており、来街者の行動収集や事前の情報閲覧、アンケートによる属性情報の収集は順調に進んでいる。また、そのデータ解析についても進捗しており、一定の成果が得られている。
一方で、来街者の内面状態の収集については実験環境の構築が十分に進んでいない面があり、急ぎ環境を整えているところであり、その目処がたっている。

今後の研究の推進方策

上述の通り、内面状態の推定はオープンな観光地の訪問について実験する環境を整えることが難しいため、別途商業施設を用いて屋内の限定的な環境で来街者の内面状態を収集する実験をすすめる。

次年度使用額が生じた理由

概ね計画通り遂行できたが、若干計画よりも安価に購入できた物品があったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] タッチ操作ログを用いた Web コンテンツ閲覧時における興味度合い推定の研究2018

    • 著者名/発表者名
      加藤勇太, 岩本健嗣, 松本三千人
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 59 ページ: 508-518

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] A Method of Selecting Contents on Smartphone Application for Sightseeing Using Geofence2017

    • 著者名/発表者名
      S. Date, S. Inoue, K. Sakakibara, T. Iwamoto and M. Matsumoto
    • 学会等名
      The Second International Workshop on Smart Sensing Systems
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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