研究実績の概要 |
本研究は、現在研究が進められているネットワーク機能仮想化(NFV)において、ソフトウェア化されたネットワーク内の装置が提供する“機能”を、よりプリミティブなサブ機能に分解して、ネットワーク上に分散配置し、サブ機能のネットワーキングによって、“機能”を提供するAtomic NFV環境の実現を目指したものである。 平成29年度においては、昨年度ステップ1として実現した複数マシン上で連携動作が可能な拡張Click Modular Routerの記述用ツールを開発し、単一のClickファイルから各マシン毎に稼働すべきClickファイルを自由な位置を切り口として生成させることに成功した。 本ツールを適用し、最終的なアメーバマイグレーションに代表される動的な機能動作マシン変更を実現するためのターゲットとして、光アクセスシステム用OLT/ONUを Clickで設計し、最終年度に向けた評価環境の構築を行った。 また、NFVに関係するチュートリアル論文、Malathi VEERARAGHAVAN, Takehiro SATO, Molly BUCHANAN, Reza RAHIMI, Satoru OKAMOTO, Naoaki YAMANAKA, “Network Function Virtualization: A Survey,” IEICE Transactions on Communications, Vol. E100-B, No. 11, pp. 1978-1991, November 2017. において、Atomic NFVの紹介を行った。
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