現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
DMDを用いた方法は画質改善に有効ではあるが、大量のホログラムを生成する必要があるため、その高速計算手法が重要になってくる。昨年度に提案したウェーブレット変換によるホログラムの高速計算手法はバイナリホログラムでも有効であることを示した[1]。また、ホログラフィックプロジェクタは、投影位置を指定してホログラム計算を行う必要があるが、これは裏を返せば、投影位置が未知の場合、ホログラム計算が困難になることを意味する。今年度は、派生的な研究として、映像を投影するスクリーン位置をRGB-Dカメラで検出することで、ホログラム計算を行う手法の検討も行った[2]。 [1] Tomoyoshi Shimobaba, Kyoji Matsushima, Takayuki Takahashi, Yuki Nagahama, Satoki Hasegawa, Marie Sano, Ryuji Hirayama, Takashi Kakue, Tomoyoshi Ito, "Fast, large-scale hologram calculation in wavelet domain", Optics Communications, 412, 80-84 (2018) [2] Y. Nagahama, T. Shimobaba, T. Kakue, and T. Ito, “Development of Auto-focus System of Holographic Projector Using RGB-D Camera,” IWH2017 Technical Digest, 22p4 (2017).
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