• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

多彩な機能を有する準同型認証子およびデータ軽量認証手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K00183
研究機関筑波大学

研究代表者

面 和成  筑波大学, システム情報系, 准教授 (50417507)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードデータ認証 / 認証子 / 準同型性 / ネットワーク符号 / セキュアクラウドストレージ
研究実績の概要

データ同士の演算が必要なデータ認証プロトコルにおいては,認証子同士の演算を可能にする準同型認証子が重要な暗号要素技術となっている.例えば,クラウドシステムにおける効率的なデータ認証プロトコルを構築する際,データの変更に伴って認証子も変更する必要があるため,準同型認証子を適用することは非常に有効である.本研究では,利用者の手を離れて認証子同士の演算を行うような先進的なユビキタス環境(ネットワークコーディング等を利用したセキュア分散ストレージシステム,センサネットワーク)における準同型認証子を用いた,機能が多彩で効率の良いデータ認証手法の研究を3年間取り組んできた.その結果,研究成果として雑誌論文1本,国際会議論文6本,及び国内研究会2本が公表された.
平成28年度は,セキュア分散ストレージシステムを主な対象とし,Cater-Wagman MAC によって第三者検証可能な準同型認証子(VHMAC)の基本構成を提案した(国際会議論文1本).さらに,マルウェア対策やプライバシを考慮したデータ認証手法に関する研究を実施した(雑誌論文1本,国際会議論文2本).平成29年度は,VHMACにおけるデータの動的処理(データの更新・挿入・追加・削除)の検討を行うとともに,マルウェア対策を考慮したデータ認証手法に関する研究を実施した(国際会議論文1本,国内研究会1本).平成30年度は,データの動的処理が可能なセキュア分散ストレージシステムの提案を行うとともに,マルウェア対策やブロックチェーンを考慮したデータ認証手法に関する研究を実施した(国際会議論文2本,国内研究会1本).データの動的処理については,動的処理内容に応じてVHMACを安全かつ効率的に変換する手法を明らかにし,さらにネットワークコーディングを行う対象データの最適な範囲が不明であるという実運用上の課題を明らかにした.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 その他

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Early Detection of Remote Access Trojan by Software Network Behavior2018

    • 著者名/発表者名
      Masatsugu Oya and Kazumasa Omote
    • 学会等名
      14th International Conference on Information Security and Cryptology
    • 国際学会
  • [学会発表] Network Deployments of Bitcoin Peers and Malicious Nodes based on Darknet Sensor2018

    • 著者名/発表者名
      Mitsuyoshi Imamura and Kazumasa Omote
    • 学会等名
      19th World Conference on Information Security
    • 国際学会
  • [学会発表] ネットワーク符号を基盤としたセキュアクラウドストレージにおけるデータ動的処理の検討2018

    • 著者名/発表者名
      渡邊竣,トラン フンタオ,面和成
    • 学会等名
      情報セキュリティ研究会
  • [備考] 筑波大学 面研究室

    • URL

      http://www.risk.tsukuba.ac.jp/omote-lab/

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi