本研究では,クラウドストレージにおいて,ネットワーク符号ベースの取り出し可能性証明 (POR)に基づいた軽量なデータの監査及び修復を実現する手法を提案した.その中で,クライアントがデータの修復手続きから解放される“直接修復”の仕組みを新たに提供すると共に,データの監査を行う第三者監査機関(TPA)を導入する.TPAは,クライアントの代わりにクラウドサーバに保存されているデータの可用性と完全性を共通鍵暗号ベースで検証する第三者機関であり,クライアントはデータ監査プロセスから解放される.さらに,データの動的処理(データの更新・挿入・追加・削除)が可能なPOR方式を提案した.
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